オッペンハイマー、観てきたぞ!(ネタばれあり)

 

 春です。桜が満開です。このところストレスいっぱいでしんどかったけれど、少し浮上しました。朝刊に一面まるまる『オッペンハイマー』のCMが載っていて、こりゃぁ観に行けということですよね。

          🌸🌸🌸

 一昨日、映画『オッペンハイマー』を観に行った。3時間の長い作品だから、途中で寝てしまわないか心配だったけれど、無事、最後まで観ることができた。と、言うのも、次から次へと人気俳優が出てくるんだもん。寝てなんていられない。どの俳優も、戦時中の雰囲気にすっかりなじんでいて、しばらく誰だか分からないくらい。彼ら、思いっきり化けていた。

 マット・デイモンは高圧的な軍人役がはまっていた。これ、日本の役者がやくざ役を嬉々として演じるのに似ている気がする。彼、2倍くらいの巨漢になっていたけれど、CGかな。ジョシュ・ハートネットは相変わらずかっこよかった!後半の裁判のシーンでは、ボヘミアン・ラプソディーフレディ・マーキュリーを演ったラミ・マレックまで出てきた。

 なんてことを知人に話しても、誰も付いて来ない。皆、「見るべきは、ハリウッドのスターのあれこれではなくて、原爆を作った科学者の葛藤などでしょ!」って言いたいのよね。そりゃそうだけれど、あんなにたくさんハリウッドスターを出したら、そちらに目が行ってしまうのは仕方ないよ。

  ・・・悔やまれるのは、原爆投下直後のシーンに監督の娘がちらりと出るのを見逃したこと。トイレに行っていたわけじゃないのよ。しっかり見なきゃと思っていたのにどういうわけか気が付かなかった。

 監督は原爆の犠牲者として自分の娘を使ったけれど、これ、日本人としてどう捉えればいいのかな・・・・ってことを考えようと思っていたのに、見逃した私ってバカ。

 観終わって思ったこと。日本が早く降伏していれば原爆投下はなかったのだろうか。もしそうしていたら、日本はどんな風に変わっていたのか

 最後に・・・。主役のキリアン・マーフィー、青年っぽさは無くなっていたけれど、繊細な雰囲気は相変わらずで、私、好きです・・・って告白したりしてね。