YouTubeの動画制作者が亡くなったこと、そして『月夜の森の梟』について・・・

 毎晩寝しなに猫の動画を観ている。数日前、ある動画を配信していた方が亡くなったと、動画の中で知った。若い男性で、ご家族によると闘病中だったらしい。野良猫の保護に努力していて、ご自身も保護猫を何匹も飼っていた。観ていてほっとする動画だった。

 見ず知らずの人なのに、しばしば動画に姿が出ていたので(顔は隠して)、いつの間にか親しい人のように感じていた。

 そういうわけで、今、なんとなく、ひたひたと悲しい。

 そこに、小池真理子の『月夜の森の梟』を読んでしまった。平易な言葉でつづられた文章は、何の抵抗感もなく私の心に沁みていった。

 彼女は、いつもそばに亡くなったパートナーを感じながら、日々を過ごしている。悲しみと共存しようとしているらしい。そうするしかない気もする。でも、いつか楽になってほしいとも思う。

 彼女は周囲の自然や生き物に慰めをもらっている。

 我が家の庭にも毎日シジュウカラが遊びに来る。

 私は、餌のヒマワリの種を、今朝はいつもより、丁寧においてあげた。