わたし セミに なる   ~ショーン・タン『セミ』について~(ネタばれあります)

 岸本佐和子は気に入った作品しか翻訳しないと聞く。そして、多分、彼女はショーン・タンの『セミ』をとても気に入ったのだ。翻訳しながら、ぽつりぽつりと言葉を区切ることが癖になり、だんだんセミっぽくなっていった・・・ような気がする。

 よみながら わたしも だんだん セミ化 して いった。セミと いっしょに こころで ないた。ジー ジー ジー

 17年もの長い間、セミは誰にも認められず、ひたすら下働きをする。しかし、文句ひとつ言わない。

 最後にセミは、羽化し、空から地上の人間を思い、大笑いする。長い苦労から解放された喜びからか?それとも人の愚かさを笑い飛ばしたのか?

 私には後者のように思える。そして、もうひと頑張りだったのにと思う。最後まで完全に良い人(セミですね)でいてほしかった。

 

(写真左上のアブラゼミは下働き3~4年だそうです。

日本には17年も地中にいるセミはいないらしいです。)                    

 

YouTubeの動画制作者が亡くなったこと、そして『月夜の森の梟』について・・・

 毎晩寝しなに猫の動画を観ている。数日前、ある動画を配信していた方が亡くなったと、動画の中で知った。若い男性で、ご家族によると闘病中だったらしい。野良猫の保護に努力していて、ご自身も保護猫を何匹も飼っていた。観ていてほっとする動画だった。

 見ず知らずの人なのに、しばしば動画に姿が出ていたので(顔は隠して)、いつの間にか親しい人のように感じていた。

 そういうわけで、今、なんとなく、ひたひたと悲しい。

 そこに、小池真理子の『月夜の森の梟』を読んでしまった。平易な言葉でつづられた文章は、何の抵抗感もなく私の心に沁みていった。

 彼女は、いつもそばに亡くなったパートナーを感じながら、日々を過ごしている。悲しみと共存しようとしているらしい。そうするしかない気もする。でも、いつか楽になってほしいとも思う。

 彼女は周囲の自然や生き物に慰めをもらっている。

 我が家の庭にも毎日シジュウカラが遊びに来る。

 私は、餌のヒマワリの種を、今朝はいつもより、丁寧においてあげた。

 

オッペンハイマー、観てきたぞ!(ネタばれあり)

 

 春です。桜が満開です。このところストレスいっぱいでしんどかったけれど、少し浮上しました。朝刊に一面まるまる『オッペンハイマー』のCMが載っていて、こりゃぁ観に行けということですよね。

          🌸🌸🌸

 一昨日、映画『オッペンハイマー』を観に行った。3時間の長い作品だから、途中で寝てしまわないか心配だったけれど、無事、最後まで観ることができた。と、言うのも、次から次へと人気俳優が出てくるんだもん。寝てなんていられない。どの俳優も、戦時中の雰囲気にすっかりなじんでいて、しばらく誰だか分からないくらい。彼ら、思いっきり化けていた。

 マット・デイモンは高圧的な軍人役がはまっていた。これ、日本の役者がやくざ役を嬉々として演じるのに似ている気がする。彼、2倍くらいの巨漢になっていたけれど、CGかな。ジョシュ・ハートネットは相変わらずかっこよかった!後半の裁判のシーンでは、ボヘミアン・ラプソディーフレディ・マーキュリーを演ったラミ・マレックまで出てきた。

 なんてことを知人に話しても、誰も付いて来ない。皆、「見るべきは、ハリウッドのスターのあれこれではなくて、原爆を作った科学者の葛藤などでしょ!」って言いたいのよね。そりゃそうだけれど、あんなにたくさんハリウッドスターを出したら、そちらに目が行ってしまうのは仕方ないよ。

  ・・・悔やまれるのは、原爆投下直後のシーンに監督の娘がちらりと出るのを見逃したこと。トイレに行っていたわけじゃないのよ。しっかり見なきゃと思っていたのにどういうわけか気が付かなかった。

 監督は原爆の犠牲者として自分の娘を使ったけれど、これ、日本人としてどう捉えればいいのかな・・・・ってことを考えようと思っていたのに、見逃した私ってバカ。

 観終わって思ったこと。日本が早く降伏していれば原爆投下はなかったのだろうか。もしそうしていたら、日本はどんな風に変わっていたのか

 最後に・・・。主役のキリアン・マーフィー、青年っぽさは無くなっていたけれど、繊細な雰囲気は相変わらずで、私、好きです・・・って告白したりしてね。

 

麻雀台、詰まりました~。

久しぶりのブログです。何もなかったわけではなく、いろいろありまして、で、今日にいたる、です。

今晩は(今、夜です)、その後の麻雀教室の話です。

数日前、先生宅でいつものように麻雀の練習に励んでおりました。さぁ、次の局ですよ!というところで、突然パイが上がってこなくなりまして・・・。テーブルの下を覗いてみたら、パイはよちよちとベルトに乗って運ばれながら、最後の坂?で登れず、ころりんこと落ちていました。台を正常な状態にしたいという気持ちと、先生が気の毒という気持ちが混ざって、焦りました。この台、実は新品です。新品なのに、これ?それで余計に先生の顔色をちらちらとうかがってしまいました。そこで思い切ってテーブルの板を外して、もう一度置いてみることにしました。えいっ!すると、おやまぁ!麻雀台が動き出しました。私、思わず拍手しちゃいましたよ。先生、良かったね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

満点だ~!

 先日、病院で血液検査をしました。「今回は検査項目を増やしましょう」と先生が言いました。良くない結果が出たら嫌だな~って思ったけれど、先生は「ホイホイ」と検査項目にチェックを入れました。

 さて、昨日、結果を聞きに行きました。糖分の摂りすぎで数値に異常が出ているのじゃないかってびくびくしていました。

 先生は「〇▽÷∞・・・・」と難しい言葉を並べた後、私の顔を見て言いました。「問題なし。100点です」おおっ!まるで神のお告げ。

 私、すっかり気分がよくなって、コンビニでコーヒー買って、スキップしながら帰りました。コーヒーこぼれるぞ!

 (もっと調べたら何か出てきそうだから、当分調べません。)

 

わたしはスズメ

 母が亡くなってから、つくづく自分はひとりになったな…と思います。「我と来て、遊べや親のないスズメ」の「スズメ」になったわけです。

 そんなある日「麻雀やろうよ」と誘われて、ありがたく誘いを受けることにしました。場所は知り合いの一突き知り合いのお金持ちのおうち。麻雀部屋があり、電動の麻雀テーブルがで~んと置かれているそうです。

 練習日、そのおうちに伺うと、あらまぁ、そこにはチュンチュン何羽もスズメがおりました。私よりかなり年上のその方々は「親のないスズメ」歴も長く、たびたび集って遊んでいるのでした。

 麻雀を習ってひと月。ルールは多いし、ゆっくり考えちゃだめということで、ゲーム中ひたすらあたふたしています。

 

パソコン変えて、へろへろです。

新しくパソコンを買いました。お店の人曰く「一番新しいものです!」。で、その「最新式」にこの一か月、苦戦しています。

生協のネット注文でさえうまくいかん!担当者に電話したら「パスワード、ちゃんと小文字で入れましたか?」だって…。いくら何でも、そのくらいはやってるよ~。で、結局注文用紙で注文することにした。アナログの勝ちですね。

 

パソコンに慣れるのに苦労していたからブログまで書く余裕がなくて、結構間が空いちゃいましたね。用事も増えて、忙しかったし・・。

ふふふ、麻雀習い始めたんです。これがまぁ、ややこしいうえに忙しいゲームよ。この話は次回。                                    

 

(今のところ、うちのにゃんは風邪ひいていません。鼻水もでていません。小さい頃は、よく大きな鼻くそつけていて、取ってびっくりでしたけれど。)