わたしはスズメ

 母が亡くなってから、つくづく自分はひとりになったな…と思います。「我と来て、遊べや親のないスズメ」の「スズメ」になったわけです。

 そんなある日「麻雀やろうよ」と誘われて、ありがたく誘いを受けることにしました。場所は知り合いの一突き知り合いのお金持ちのおうち。麻雀部屋があり、電動の麻雀テーブルがで~んと置かれているそうです。

 練習日、そのおうちに伺うと、あらまぁ、そこにはチュンチュン何羽もスズメがおりました。私よりかなり年上のその方々は「親のないスズメ」歴も長く、たびたび集って遊んでいるのでした。

 麻雀を習ってひと月。ルールは多いし、ゆっくり考えちゃだめということで、ゲーム中ひたすらあたふたしています。